介護事務は男性でも就職可能?年収や待遇は女性と違うの?
介護事務と言えば女性が多い職業という印象がありますが、男性の場合雇ってもらえないのでしょうか。
この記事では、男性が介護事務として働くことができるのかどうか、その場合給料・年収や待遇は女性とどう違うのかについて、それぞれまとめています。
男性は介護事務になれない?
医療事務、介護事務、調剤薬局事務といった医療・福祉系の事務職は、どうしても昔から女性の職業という先入観、イメージがありますね。では、男性が介護事務として働くことはできないのでしょうか。以下に詳しく見ていきましょう。
男性の介護事務もたくさんいる
介護事務は「事務」という言葉の響きからか、女性の仕事というイメージがありますよね。しかし、男性が介護事務になれないということではもちろんなく、介護事務員として働いている男性はたくさんいます。
男性ゆえに重宝されることも
実際、介護の現場では力仕事が多いため、力の強い男性は重宝されるもの。介護事務は直接介護には携わりませんが、利用者の送迎など、簡単な手伝いは頼まれることも多くなります。
この時、女性なら数人でやらなければならない介助も男性なら2人程度でできるなど、大きなメリットがあるのです。
男女比は2:8で圧倒的に女性が多い
とはいえ、一般的に介護業界自体が女性が多い業界。介護事務だけでなく介護職についている人を含めても、基本的に8割程度が女性、残りの2割が男性です。
医療や介護の業界は、昔から女性が多く働いていたということもあり、未だに女性の割合が高いのが特徴。そんな背景から、男性側が介護に関する仕事を選ぶことを避けていることも、男性が少ない原因かもしれません。
パートやアルバイトの女性を中心に雇う施設も
また、介護事務は割合的にパートやアルバイト、派遣社員で仕事を回しているケースが多いと言われています。そのため、正職員の募集が少なく、安定しているとは言いづらいかもしれません。
男性の場合、家族を養わなければならないという理由もあり、介護事務を避ける傾向もあるでしょう。
しかし、雇用側としては男性を歓迎する傾向にあるため、条件さえ合えば、当然男性でも働くことができる職場です。
年収はどれくらい?
男性は数が少ないだけで、問題なく働けることがわかりました。そうなると、次に気になるのは給与面のこと。男性の介護事務はどれくらい給料・年収をもらっているのでしょうか。
平均年収は250万程度
介護事務の年収は平均すると250万円程度ですが、この金額は男性の場合でも特に違いはありません。介護業界は他の業界と比較して、一般的に給料が低いと言われており、その点も女性が多い原因なのかもしれません。
介護職と兼任ならやや高め
ちなみに男性の場合、介護職と兼任で介護事務の仕事をするケースも多く、その場合はもう少し年収が高くなるようです。
また、次の『待遇はどうなの?』でも述べていますが、介護職と兼任で働きながら、ケアマネージャーの資格を取る男性介護事務員も多くいるようです。
その場合、ケアマネージャーとしての給料になりますから、介護事務だけの場合や、介護事務と介護職の兼任の場合よりも、給料は多くなるようです。
待遇はどうなの?
最後に気になるのが待遇面です。男性だから優遇されたり、逆に不利な扱いを受けたりといった違いはあるのでしょうか。
休みがない分昇給は早め
介護事務として勤務している限り、男性でも女性でも基本的に待遇面での違いはないでしょう。しかし、女性の場合、結婚や出産などで休業したり退職したりということがありますが、男性にはそういった影響はありません。そのため、一般的には昇給なども男性の方が早いと言えます。
介護職・ケアマネージャーとの兼任で有利に
また、男性の方が体力があるため、介護職との兼任を勧められることも多く、その場合、将来的にはケアマネージャーになることなどを求められる場合があります。
男性の場合には、介護事務単独での仕事を目指すより、ケアマネージャーとの兼任を目指す方が給与的には良いかもしれません。