介護事務の試験はいつどこで受けられるの?合格率はどれくらい?難易度は高いの?
主婦に人気の高い介護事務の試験・受験について解説します。この記事では、介護事務の試験日、一年に何回あるのか、合格率と難易度はどの程度なのかを説明しています。
介護事務の試験
介護事務に分類される資格試験は複数あり、それぞれ実施している団体や内容、難易度が異なります。主な介護事務の資格の名称としては、次のようなものがあります。
- ケアクラーク
- 介護事務管理士
- 介護事務実務士
- 介護報酬請求事務技能検定
- 介護保険事務士
- 介護保険事務管理士
介護事務の資格は名称も似ているものが多く、どう違うのかなど、わかりづらいですよね。そこで、数ある介護事務の資格のうちでも知名度が高く、就職に有利と考えられる「ケアクラーク」と「介護事務管理士」の資格について、概要を紹介しましょう。
ケアクラーク
日本医療教育財団が実施するケアクラーク技能認定試験に合格することで、ケアクラークの資格が取得できます。試験は年6回(偶数月)実施されており、受験資格は特にないため、誰でも受験することが可能です。
試験は、介護報酬請求業務だけでなく、介護の基礎知識やコミュニケーション能力など、介護事務の仕事内容をカバーする内容となっているのが特徴。試験科目は学科(択一式・25問・50分)と実技(2問・60分)に分かれています。
介護事務の資格の中でもかなり知名度の高い資格のため、取得しておくとよいでしょう。対応講座は、ニチイで開講されています。
介護事務管理士
技能認定振興協会が実施する認定試験に合格することで、介護事務管理士を名乗ることができます。試験は年6回(奇数月)実施されており、受験資格は不問です。
介護事務管理士の試験は、介護事務の仕事の中でも介護報酬請求業務に特化した内容となっています。取得のためには、レセプト点検や作成を中心に学習することになるでしょう。
試験科目は学科(択一式・10問)と実技(3問)で合わせて2時間の試験時間です。対応講座は、ユーキャンやソラストなどで開講されています。
合格率と難易度
介護事務の試験の合格率と難易度についても、「ケアクラーク」と「介護事務管理士」の2つについて見ていきましょう。
ケアクラーク
ケアクラークの合格率は60%程度。学科と実技それぞれの正答率70%以上が合格ラインです。
試験には参考資料が持ち込み可能で、暗記などは不要のため、難易度はそれほど高くありません。学科試験では問題数が多く、実技試験ではレセプト作成を複数行わなければならないため、時間が足りなくなるというのが一番の課題。過去問や模擬試験などを複数解いて、時間感覚をつかんでおくのが重要です。
介護事務管理士
介護事務管理士の合格率は50%程度。学科と実技それぞれの正答率が70%以上(かつ実技の各問でそれぞれ得点が50%以上であること)が合格ラインです。
この試験も参考資料が持ち込み可能なため、難易度はそれほど高くないと言えるでしょう。
対応する通信講座を受講していると、在宅受験が可能になる場合があるため、時間に余裕を持って回答することができます。
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