介護事務と調剤薬局事務の違いとは?就職に有利なのはどっち?
介護事務と比較される資格のひとつに、調剤薬局事務があります。
この記事では、介護事務と調剤薬局事務を、試験の難易度、給料、就職のしやすさ、働きやすさで比較してみました。
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試験の難易度の違いは?
調剤薬局事務の資格も、介護事務と同様に民間の資格。調剤薬局事務の場合も、調剤事務管理士や調剤報酬請求事務専門士など、主催する団体によって様々な資格があります。これらの資格の難易度には大きな差はなく、合格率は50〜60%程度。
介護事務の資格も多数ありますが、ケアクラークや介護事務管理士など、主な資格の合格率が50〜60%程度であることを考えれば、試験の難易度には大きな違いはないと言えるでしょう。
基本的にテキストの持込が可能であったり、条件によっては自宅受験が可能な資格が存在するなど、調剤薬局事務と介護事務の資格試験では共通する点も多いようです。
給料は違うの?
調剤薬局事務の平均年収は300万円前後で、パートの場合の時給は800円程度。遅くまで開いている調剤薬局の場合、夕方以降は時給が高くなるケースもあります。
介護事務では250万円前後が平均的なため、給与水準は調剤薬局事務の方が少し高い傾向にあるようです。
就職に有利なのはどっち?
調剤薬局事務の場合も、介護事務の場合も、基本的にはその職場で同じ職種の人数は少ないのが特徴。1軒の調剤薬局や介護施設につき1〜2人というケースが多いでしょう。
また、小さい薬局や介護施設などでは、薬剤師や介護職など、他の職種の人が請求業務も行なっていることも少なくありません。
求人が増えるのは介護事務か
どちらも現状の求人状況にはあまり違いがないと考えられますが、今後の発展の可能性という意味では介護事務の方に軍配が上がります。介護施設は今後も増加傾向になることが予想され、それに伴い介護事務の専任者を採用する施設も増加する可能性が高いでしょう。
また、調剤薬局事務の場合は医療保険を基本としているため、医療事務の資格を持っている人でも仕事をすることができます。しかし、介護事務については、医療事務の知識とは全く異なる介護保険の知識が必要なため、介護事務の資格を持っている人が有利となるのです。
働きやすいのはどっち?
実際に働く場合には、その就業先によって、働きやすさは大きく左右されます。一般的な傾向としては、調剤薬局事務の方が介護事務よりも残業が多くなる傾向にあります。
これは、近隣の病院の対応にもよりますが、薬を受け取りにくる患者さんが途切れない限り、閉められないことが原因。介護事務の場合は、そのような原因での残業は、あまり発生しないでしょう。
なお、どちらの場合も、職場には自分と同じ事務の立場の人が少ないのが特徴。調剤薬局事務の場合は薬剤師さん、介護事務の場合は介護職の人とうまく付き合うことが重要です。就職を考える場合には、事前に薬局や施設の雰囲気などを見ておきましょう。
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