介護事務と医療事務 取るならどっち?試験・給料・就職・やりがいの比較は?
主婦に人気の高い介護事務と比較されることが多い医療事務。
この記事では、介護事務と医療事務を比較し、試験の難易度、給料、就職のしやすさ、やりがいの4項目について違いをまとめています。
試験の難易度は同じ?
介護事務とよく比較される仕事として、医療事務があります。
介護事務と医療事務の資格試験で主に問われることは、レセプトの点検や作成のこと。これはどちらの試験でも必ず抑えておかなければならない内容です。介護事務の場合は介護保険、医療事務の場合は医療保険に関する知識を学んで、この試験に臨む必要があります。
試験の難易度については、受験する人もそれぞれのため、比較するのは難しいですが、一般的な未経験者が目指す試験の合格率は、どちらも50〜60%。ほぼ同じような難易度と考えてよいでしょう。
給料はどちらがいいの?
医療事務の給料は、初任給で230〜300万前後、勤続年数が長くなると330〜400万程度と言われています。介護事務では250〜300万以上が目安のため、医療事務の方が給料の平均は若干高い傾向にあるようです。
介護業界は他の業界と比較して年収が全体的に低い傾向があるため、介護事務も少し低い平均値となっています。しかし、年収は経営状況のよって大きく左右されるため、基本的には就業先の状況によるでしょう。
また、介護業界はその重要性から、勤務環境を見直されつつある業界です。そのため、今後は待遇面が改善されていくことが予想されます。
就職のしやすさは?
医療業界と介護業界を比較すると、慢性的に人手不足とされているのが介護業界。医療事務は人気の資格ということもあり、どちらかと言えば介護事務の方が就職しやすいと考えられます。
医療事務は経験者も多いことから、特に未経験の場合、医療事務よりも歴史の浅い介護事務の方が就職先は探しやすいでしょう。
また、高齢化が今後一層進んでいく中で、介護施設はどんどん増え続けている、というのが今の日本の現状。現在は介護事務の専任者を置いていない施設であっても、今後採用を行うなど、介護事務の需要は増えていくことが想定されます。
どちらもやりがいは一緒?
介護事務も医療事務も、介護保険と医療保険という違いはあっても、中心となる業務は報酬請求の業務。介護報酬や診療報酬の請求業務は、それぞれが働く就業先の経営を支える、重要な業務に当たります。
その業務を迅速、正確に行うということ、そしてそれによって大きなお金が動くと言う点では、同じところにやりがいはあると言えるでしょう。
また、介護事務も医療事務も、どちらも命に関わる現場で働くという点でも同じ。どちらかと言えば医療事務の方が患者さんに直に接するケースは多いと考えられますが、介護事務も入所者やその家族と接する機会があります。
そこで感謝されることにやりがいを感じる人も多く、そういった点も似た内容の仕事と言えるかもしれません。
スポンサーリンク
関連ページ
- 介護事務と調剤薬局事務の違いとは?就職に有利なのはどっち?
- 介護事務と比較される資格のひとつに、調剤薬局事務があります。この記事では、介護事務と調剤薬局事務を、試験の難易度、給料、就職のしやすさ、働きやすさで比較してみました。