メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)とは?試験日・合格率・難易度は?
医療事務と比較されることが多いメディカルクラーク(医療事務技能審査試験)ですが、いったいどのような仕事なのでしょうか。
この記事では、メディカルクラークという資格の試験日、合格率、難易度を調べてまとめています。
メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)とは?
メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)とは、一般財団法人 日本医療教育財団が実施する試験。医療事務の知識や能力を問う試験で、昭和49年から約40年にわたって実施されており、医療事務の資格としては最大規模の試験です。
医療系の専門学校などでは、この試験を団体受験するカリキュラムになっている学校も。受験資格は特に必要ないため、誰でも受験することができ、合格すると「メディカルクラーク」の称号が与えられます。
医科と歯科に分かれており、試験内容は次のようになっています。
実技1
患者接遇に関する内容 筆記(記述式) 2問(50分)
学科
医療事務知識 筆記(択一式) 25問(60分)
実技2
診療報酬請求業務、診療報酬明細書点検 4問(70分)
3科目全ての得点率が、それぞれ70%に達すると合格です。一部の科目のみ得点率が70%以上になった場合、その後6ヶ月間はその科目の受験が免除されます。
試験日は?
メディカルクラークの試験日は年12回、毎月実施されています。第3週または第4週の土曜日が試験日となることがほとんど。試験日の2ヶ月前〜2週間前まで受験の受付がされているため、学習スケジュールが立てやすい試験です。
試験会場は概ね各県1会場となるため、受験会場が遠くにしかない場合もあります。事前にしっかり確認しておきましょう。
試験結果は受験後1ヶ月程度での郵送、合格証書はさらに1ヶ月後の郵送となります。
合格率は?
メディカルクラークは、以前は1級と2級に分かれていましたが、平成23年4月に統合され、1つの資格になりました。合格率は実施される回でばらつきはありますが、概ね60%程度。これは、医科と歯科の両方を合わせた合格率です。
メディカルクラークでは、医科よりも歯科のほうが若干難易度が高いといわれているため、医科のみの合格率はもう少し高いようです。
難易度は?
医療事務で最も難しいといわれる、「診療報酬請求事務能力認定試験」の合格率は30%程度。そのため、合格率から見ると、メディカルクラークの難易度はそれほど高くないといえるでしょう。
試験には教材を持ち込むことができるため、丸暗記をする必要はありませんが、よくまとまった質のよい教材で学習しておくことが重要。また、どこを見ればわかるか、という知識はつけておかないと、限られた時間の中で回答を終えることができなくなってしまいます。
なお、実技1については、参考資料を見ることはできないため、注意が必要です。
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